うつ病を発症して5年以上、あきらめたこともたくさんある。
うつ病の一般的な治療方法は【投薬】療法ですが、それと並行して「動く」ことも大切とされています。
ただ、私は本当にダメな時は動くこともできず、元々運動が苦手というタイプなので、投薬が頼りですが、
すでに5年以上経過し、「あきらめた」ことが沢山あります。
頑張らない
「うつ病」患者と言っても、母子家庭の母親という立場でもあり、障害を持つ子供の母親でもあります。
普通でも発達障害のこともと向き合うのは、並大抵の努力では無理です。根気強く向き合うことが大切です。
しかし、「うつ病」は【根気】すら奪っていくので、子供の言っている言葉は右から左へ抜けて行きます。
とにかく子育てを頑張らない。子供が自分でできないなら、それであきらめる。放課後等デイサービスや
支援級で学ぶこともあり、自分で気づくこともあるので、あれやこれやと手を出すことをあきらめました。
そして、言って「自分で用意」させるより、本人の成長を考えれば自分でやらせるべきですが、そのやるまでの時間は通常の10倍以上かかります。
それまで待ち続けるより、先にこっちでやってしまうこと。朝ごはんも食べないなら用意しない。食べたければいつでも食べれるように、
個食のパンがあるので、それを勝手に食べればいいと思っています。とにかく子供に色んな事を言うだけで、
自分に使うべきエネルギーがすべて、子供に吸収されていくので、その分何倍も疲れが来ます。
家事はロボットに
次にあきらめたのは、家事のほとんどです。今まで掃除しなくてはいけない!!という【責任感】に押しつぶされそうでした。
犬もいるので、寝ころべば毛が舞う、子供が食べこぼすので、犬が食べる前に掃除する。
など、絶対に欠かせないと思っていました。しかし、高価な掃除ロボットを購入する余裕はもちろんありません。
そのため、【レンタル】から始めて、家に合う家電なら思いっ切って購入し、任せる!!
実際にルンバと床拭きロボットをレンタルして、自宅の広さに見合ったセットで今は夜中に掃除してもらっています。
洗濯だけは「代行サービス」もありますが、さすがにすぐいる物もあるので、洗濯はできる時にやる。
干せるときに干す!!畳めるときに畳む。「今これをしなくてはいけないプレッシャー」を手放しました。
そして、【料理】も手放しました。子供は気分で朝は食べないので、用意しても無駄になるため、自分だけが食べれればいいので
シリアルと牛乳があれば何とかなります。子供は昼は給食、私は食べれるとき、食べられない時があるので、
その時々で対応しています。夕飯は自分はほとんど食べられないので、近所の実家で、子供は食べてきます。
2人の時は見切り品のお弁当で済ませています。洗い物もなく済みます。
料理を手放したもう一つの理由
家で食べるものは「カット済み野菜」と「お肉」がメインでホットプレートで蒸して食べるくらいです。
【包丁】を使うことを辞めたのです。それには子供に深く関係しており、私が気分が滅入ると「リスカ」してしまうので
発達障害特有の「被害妄想」でパニックになると、包丁を出してくるようになりました。
実際は怖がりなので、自分を傷つけたりしませんが、「腹を刺して死ぬ!」というので、「どうぞ!」というと
怖くてやめます。そこで相手にしてしまうと、余計パニックを起こしかねないので、誰も止めない寂しさから包丁を置いてくれます。
だから、【包丁】を使うことを辞めることで、調理することもほとんど減りました。でも実際「カット野菜」を見切り品でも冷凍庫にストックしておけば
体調が良ければ簡単な料理ができます。なのでもやし、キャベツ、ミックス野菜を常時ストックしてあります。
あきらめたことが沢山あります。できなくなったこともたくさんあります。でも、一番大切なのは「それでいい」と思うこと。
出来ない自分を絶対に責めない。周りの家族も同じこと。今までできていたのに、いきなりできない訳がない。
と、うつ病の人を責めない事。私はすでに5年経ちましたが、最初はこの病気の怖さを知らず、気楽にとらえてましたが
「やる気、楽しみ、想像力、決断力」今まで普通にあったことが、突然頭から消えてしまい、買い物ひとつもできない自分に情けなくて泣きました。
本当に、うつ病は【いきなり】ほぼすべての感情や、気力を奪い、廃人のようにしてしまいます。それでも生きていかなければいけない。
それが一番つらいのです。
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