同室の人に「私の好きな人ベスト3」と言われた。
この病室の「ママ的存在で、誰にもこびない」そんな私が気に入ったらしい。
でも、わたしより年上の人。いつもどこかに何かを忘れてくるし、お菓子と炭酸がやめられない。
私だって泣きたい時はある
私は媚びないんじゃない。媚びるということを知らない。
その方は芸者やホステスをしてきたから、媚びることを知っているんだろう。
だけど、私は人に甘えたり、媚びたり、言葉は知っていてもできない。
それが許されないから。でも、本当は誰かに思いっきりすがって
ギャンギャン大声で泣けたら楽になるのかなあ。なるんだったらやるよ。
だけど迷惑だから、先生の前でしか泣かない。看護師さんに迷惑かけたくないから
一人で腕に噛み付きながらなく。
ここは家じゃないから、のたうちまわり大声で泣くことはできない。
最近、何十年ぶりに聴いた。
確か「湾岸戦争」が世界的ニュースの中、初めて聴いた。
「一人きりなけても
一人きり笑うことはできない…WITH」
私はずっと「死にたい」「生きていてはいけない」と思っていた。
だから、誰ともつるむこともなく静かに過ごす毎日の中で聴いた。
確かに泣く時は一人。だけど笑う時は誰かがそばにいるか、テレビとかをみているか、
何か笑う「対象」がそこにあるから笑う。
思い出して一人で笑うことがあっても、それは過去を思い出して
それが面白いから笑う。
泣く時は「理由」なんかない。
涙が出るから泣く。
ただそれだけ。
この曲もいっけん明るく、あっけらかんとしているけど
「泣きたい気持ち」を必死に殺しながら、好きだった人に別れを伝える。
きっと、この電話を切ったあと、この人は思いっきり一人で泣いたんだと思う。
今の私は理由もなく、流れる涙を止められない。
この部屋のママなんかじゃない。
この部屋で一番自分が自分じゃないのが私。
意味がわからない文章でごめんなさい。
泣きたい気持ちを少しでも落ち着かせられるかな…。