うつ病の初期症状にみられる「涙」は通常の涙で得られる効果はない
皆さん、泣いていますか?
唐突にすみません。日常的に「泣く」ということはどれだけあるでしょう。
赤ちゃんのうちなら、1日に何度も自分の気持ちを伝えるために泣きますが、
成長につれ、言葉を覚えると「泣くこと」も少なくなっていきます。
大人になってから「泣くこと」は意味があるのでしょうか!?
「泣く」という行為で得られること
最近どんなことで泣きましたか?
・ドラマや映画で感動して泣いた
・サプライズがうれしくて泣いた
・別れがつらくて泣いた
・突然さみしくなって泣いた
・笑いすぎて泣いた
・トラウマがよみがえり泣いた
・わけもなく泣いた
大人になってから「泣くこと」は本当に様々な理由がありますね。
でも、泣くことは実はとても良いことなのです。
泣くことがもたらす効果
泣くということは、「涙」を流します。その行為は様々な良い効果を、体にも心にももたらします。
・自律神経のバランスを整える
泣くことで、心のスイッチの切り替えができ、悲しみであふれていた心(交感神経が優位)がリラックス(副交感神経が優位)することができます。
・感動を共感して泣くことできずなが強くなる
特に新しい命が誕生した。チームで目指していた悲願の優勝をてにいれた。という場合の感動の涙は「オキシトシン」というホルモンが分泌されることが分かっています。
オキシトシンの効果としては、
人との絆を強くする
愛情を深める
心を安定させる
ということが期待されます。
・泣くことですっきり忘れる
嫌なことがあり思いっきり泣いた後、なぜか心がすっきりとしていませんか?それは泣くことにより「脳内モルヒネ」とも呼ばれる
エンドルフィンという成分が涙と共に脳内で放出され、幸福感をもたらしたり、嫌なことを忘れさせたりする効果が得られます。
泣くことでデトックス
時には思いっきり泣きたい時もあるでしょう。ストレスが溜まっていたり、悔しい思いをしたり、頭にくることがあったり・・・。
理由は様々でも、泣くことにより「毒素」が涙と共に外へ流れ出て、泣いた後は気持ちがすっきりします。
うつ病の人が泣いても、良い効果は得られない
泣くことが、人にもたらす「良い効果」が分かっていただけたでしょうか?
しかし、うつ病の人が「涙が出て止まらない」「なぜかわからないけど泣けてくる」
と言った場合、先ほど挙げたようなよい効果は一切感じることができません。
なぜなら、うつ病の人が泣くこと自体、ホルモンバランスの乱れであったり
自律神経のバランスを崩していたり、脳内に分泌される成分が正常に分泌されないから
「泣いている」ので、泣くことでオキシトシンや、エンドルフィンが分泌されることはほとんどない。と言われています。
うつ病の場合、泣いても泣いても気分がすっきり晴れることもなく、ただ「この辛さから逃れたい」
と思う人がほとんどかと思います。そのため自傷行為にはしったり、「死」ばかりを考えることも少なくありません。
それは、自分がそういった行為を選んでいるのではなく、「うつ病」という病気がそういった選択を自分にさせている。させられているのです。
うつ病の場合、泣いても良い効果が得られないどころか、ますます気持ちは落ち込んでいくでしょう。
それは「うつのせい」決して、「自分のせい」ではないことをしっかりと覚えておいてください。
そして、自分を傷つけたり、傷つけようとしたりすることは最低限思いとどまるようにしましょう。
まとめ
今回は「泣く」ことについて書かせていただきました。
そして、最後に「決して自分を傷つけることがないように」と書かせていただきました。
それは自分自身の体験からです。わけもなく号泣し、様々な刃物で腕や足を傷つけることがあります。
無性にそうしたくなる。といったらおかしい人だと思われるかもしれませんが、そうすることで「何かが変わる」ような気がするのです。
でも、実際は何も変わらず、数か月は傷跡が残ったまま。後悔だけが残ることが多くあります。
でも、やはり自制が効かず、再び自分を傷つけてしまうことも・・・。
傷つけても何も変わらない。ということを学習していませんね(;^_^A
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