我が子に何か障害があるのでは!?
我が子は他の子とはどこかちがうのではないか!?
と、親が思い専門医を受診させ、一定の検査を受けますが、結局「診断」がつかない場合を「グレーゾーン」と呼ばれています。
我が子には「診断があり療育手帳」も持っているので、半分「グレーゾーン」がうらやましいと思うことはあります。
しかし、グレーゾーンなりの苦労もあると思います。
発達障害グレーゾーンとは!?
「グレーゾーン」
という言葉は色んなシチュエーションで聞きますね。
「白か黒かはっきりしない場合」をさしてグレーゾーン。
大学などで合格ラインにいても、定員数オーバーのため、入学辞退者が出ない限り
「グレーゾーン」扱いになることもあるのではないでしょうか・・・!?
発達障害の「グレーゾーン」の場合も、定義などははっきりとしていませんが
医師の言葉で使用されている言葉です。
健常の子供と、発達障害の子供とその中間に位置する子供
なので、「見守り」が必要となり、定期的な専門医の受診が必要となりますが
親によっては「グレーゾーン」を「障害判定は出なかった」と解釈して、それっきり受診しない場合があります。
グレーゾーンということは、成長にともない「障害認定」される可能性があるということです。
ということは、そこで診断を受けさせないことは、将来的に子供が困る可能性も出てきます。
グレーゾーンということは生活に支障がある
医師の診断を受けて「グレーゾーン」という判定が下りた。
ということは、健常の子供とは異なる困難を持ち合わせている。
という意味で、「グレーゾーン」だから「障害じゃない」というのは、親の早合点になると思います。
健常者と障がい者の間にいる。ということは、健常者としての暮らしもできますが
一部、障害者と同じ困難を子供が背負っているということです。
最近では「グレーゾーン」という言葉がちょっと良くないイメージなので
カラフルゾーン
パステルゾーン
という場合もあるそうですが、どんな色を付けても「中間」にいることで
子供自身が生活に困難をきたす場合があることは確かです。
そして、グレーゾーンにいる場合に気を付けたいのが、「障害」がつかないために普通級で学習することがほとんどですが
普通級での学習が困難な場合
他の子よりも言動が目立ってしまう
といった特徴が出てくることもあります。
とくに、後者の「他の子より言動が目立ってしまう」ことで
クラスから
孤立する
いじめにあう
学校に行きずらくなる
精神的に閉ざしてしまう
などの2次障害がおこることも考えられます。
「グレーゾーン」診断が出たからと安心しないで、子供が常に発信し続けている「サイン」に
親をはじめ、周りの大人が気づいていくべき大切な存在です。
そのサインを見逃がしたがために、不登校になることもあります。
まとめ
時々、グレー診断はいいな。と思ってしまう自分がいます。
自分の子供が「障害者じゃない」という私自身のエゴなのですが、どちらの方が幸せなのでしょうか・・・。
もちろん健常者であることに間違いはないと思います。自分の考えをきっちりとのべて
自分の考えでしっかり前に進めて・・・。
しかし、「障害」という判定がしっかりとつくことにより、
病院・自治体からの支援が手厚く受けられる。というメリットがあります。
グレーゾーンの場合、同じ支援が必要だと思われても支援を受けることが難しく
家庭内で支援していくしか方法がないのです。
身近に「障害者」と「グレーゾーン」の子供がいることと、二人のレベルが同じような感じなので
余計に比べてしまって、うらやましいと思うことがありますが、私がどんなにその子をうらやましいと思っても
我が子の障害は治りません。できる支援をどんどん活用するしかないですよね。
でも、グレーゾーンの子供でも、必要な支援を自治体から受けることができるのです。
それを知らない親が多いことも現実です。