先日、テレビの特集で保護犬、保護猫の団体を紹介していました。
なんと、その団体の代表は中学2年生のまなはさん。
そして、その活動を支えるのは、不登校や、発達障害を持ち登校が難しい子供たちが集う支援施設の子供たち。
なぜ、まなはさんが「ワンニャンピース」を立ち上げたのか・・・!?
愛犬シルバーの死
シルバーが教えてくれた命の大切さ 殺処分ゼロを目指して [ マナハ ]
まなはさんが生まれた時、すでにヨークシャテリア(だったかな!?)のシルバーが家にいました。
ずっと一緒に生活をしているシルバーとまなはさんは、まるで兄妹のようでした。
しかし、まなはさんの母親はまなはさんが4年生か、5年生くらいの時に「違和感」を感じるようになりました。
学校へ行く時間なのに何も用意していない
忘れ物が極端に多くなってきた
勉強についていけない
気になるものがあると周りを確認せず飛び出す
しかし、一過性のもので年齢が上がれば「治る」ものとあまり深刻にとらえていませんでした。
しかし、5年生のある日、学校から電話が入り「まなはさんが倒れた」と。
まなはさん自身も自分で周りとの違和感を感じ、悩んでいたようです。
勉強が分からない
友達とうまく関われない
まなはさんも、まなはさんなりに色々悩んでいたのが、ストレスとなりそれが積み重なった結果
学校で倒れてしまいました。そこで初めて医療機関を受診し「ADHD」と診断されました。
しかし、まなはさんは「震えがくる」など身体的にも症状が出るため、へ行くことができなくなりました。
そんなときでも、シルバーはそばにいてくれたのですが、犬の寿命がやってきました。
シルバーとの「お別れ」です。
目にした新聞記事
まなはさんは、香川県出身の女の子です。
ある日新聞を見ると、気になる記事がありました。母親に記事の詳細を聞くと
「日本の中で、香川県が犬猫の殺処分が一番多い」
すなわち、生まれてきた「命」はみんな同じなのに、人間の勝手な理由で「殺される」動物たちが一番多い県に住んでいる。
という事実を、まなはさんはこの時初めて知りました。
それから毎日部屋にこもり、何かに「夢中」になっていましたが、それから数日後
朝6時半ころ、母親がまなはさんを朝食に呼びに行くと、部屋にはいませんでした。
慌てて近所を探すと、何かを通行人に配っているまなはさん。
それは「人間の勝手な理由で、殺処分されている犬や猫の存在がある現状と、捨てるなら買わないで(飼わないで)」
と、まなはさんの思いがつづられたチラシでした。
そして、母もこのチラシ配りに参加するようになり、やがてドッグカフェやペットショップにもチラシを置くようになりますが
あるお店のオーナーから言われたのです。
「ここにチラシを置いていても、目にする人はいない。今度愛護団体の会があるから、そこでスピーチしてみないか?」
その会には香川県知事も来場する大きな会でした。しかも、人前に出ると震えが止まらなくなるまなはさん。
でも「犬や、猫の為に」とスピーチを決意します。
その映像も番組では紹介されていましたが、県知事の前でとても同道としたものでした。
それから「クラウドファンディング」を知り、資金を集め上記で紹介した本を出版しました。
ワンニャンピースマイル誕生
今日はトライアル里親希望の方に繋がりました。
高松市議会議の太田安由美さんミルクボランティアのお手伝いから里親様になってくれました。
本当に嬉しいです#譲渡会#香川県#愛護#里親 pic.twitter.com/5vjWRRjiEH
— 学生愛護団体ワンニャン🐾ピースマイル (@wannyanpeasmail) February 16, 2020
様々なきっかけが重なり、今では不登校や、発達障害などで学校へ行けない子供たちが学習する場で知り合い
募金活動をするようになり、やがて、野犬の保護や譲渡会を開くなど活動の場を広げています。
ワンニャンピースマイル代表と言っても今、まなはさんは中学2年生です。
やはり、学校へ行くことはまだできませんが、愛護団体の代表として立派に頑張っています。
ADHDは注意欠陥・多動性障害とも言いますが、ADHDを障害にもつ有名人を見ていくと
この「多動性」というのが、「行動力」の源になっているような感じがします。
きっと、まなはさんはこの活動をするために、神様から「ADHD」という行動力をもらってこの世に生まれてきたのでしょう。
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