うつ病の初期症状、気持ちの変化、泣く、イライラが止まらないなど
うつ病は突然「うつ病」です。と診断されるわけではありません。
その前に様々な初期症状を体が訴えているのです。
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しかし、体の不調は誰にでもあるもの。と見過ごされてそのまま放置する人が多いのです。
やがて「心」の面でも様々な症状が現れ始めます。
今回は、うつ病の初期症状の中でも、心に関係する症状を見ていきます。
心に現れる変化
うつ病の初期症状として心にも様々な変化が見られます。
うつ病のメカニズムははっきりとわかりませんが、脳内のセロトニンの減少と
人間の生活を正常に保つために働く「自律神経」のバランスの乱れから起こると考えられています。
このセロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれています。
楽しい・うれしいなど心を満たすホルモンが減ってくるとどうなるでしょうか!?
・楽しかったことが楽しくなくなる
・やる気がでない
・好きだったドラマや音楽に興味がなくなる
・出かけたくない
・人と接することがつらくなる
・ぼんやりすることが増える
・何も考えられない
・いつも気持ちが沈んでいる
・性欲がなくなる
・常に罪悪感がある
どんな変化を見ても「後ろ向き」な気持ちばかりですね。
これは、脳内のセロトニンがストレスにたえられなくなり、減少しているから起きるのであって、自分がいきなり「変わった」わけではありません。
そして、うつ病の初期症状を現すもう一つの原因が「自律神経」のバランスが崩れることです。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、交感神経は血圧を整えたり、積極的に行動したりします。
そして、ここに関係しているのが「ノルアドレナリン」という脳内物質ですが、このノルアドレナリンは
セロトニンと同じように、ノルアドレナリンの分泌が減ることも「うつ病」に関係している。と言われています。
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次に「副交感神経」ですが、おもにリラックスに関係する神経です。
眠ったり、食事を楽しんだりするときに優位になるのですが、うつ病の初期症状としてこの交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで
様々な変化を心にもたらします。
・微熱が続く
・常にイライラする
・食欲がなくなる
・落ち着きがなくなる
・わけもなく怒りがわいてくる
など、一見初期症状に見えないようなことが起こります。
活動に応じて、交感神経、副交感神経の順位が自然に入れ替わるはずが、過度なストレスによりこのバランスが壊れていきます。
そのため、リラックスするはずの時に「イライラしたり」「落ち着かなかったり」します。
そして、交感神経のバランスが崩れることで、正常な血圧がたもてなかったり、体温が保てなかったりします。
涙が止まらなくなる
様々なうつ病の初期症状を、放置しておきながら、最終的に専門医へかかる決断をする理由は何でしょうか!?
一番多くあるのは、「涙が止まらない」悲しくもないのに涙がどんどんとあふれてくるのです。
楽しいはずのテレビを見ていても、知らず知らず涙があふれてきて止まらないのです。
そこで初めて自分に起こっている「異常」な状態に気づく人が多くいます。
涙があふれて止まらない。
悲しくもないのに涙が出てくる
これは、ホルモンバランスの乱れによることが大きな原因だとされています。
では、なぜホルモンのバランスが崩れてしまったのか!?
それは度重なるストレスの蓄積が大きい。とされています。
ストレスをうまく解消できる人がすべてではありません。
でもそのストレスこそがうつ病を引き起こす最大の原因なのです。
しかし、多くの人はこの「ストレス」を感じていないと錯覚しています。そして知らないうちにストレスが自分自身を壊し始めるのです。
まとめ
私自身も多くの初期症状が今から考えれば、数えきれないほどありました。
しかし、それを初期症状と気づかず、様々な病院を受診していました。
微熱が1年ほど続いても、女性ホルモンのバランスが悪いのかな!?
イライラしていても、もともと短気だし。とか、様々な理由をつけて自分をゴマ化していましたが
最終的に運転中に「号泣」してしまい、さすがにその状況はおかしいだろう・・・。
と、病院を受診する決意をしました。
いつもの自分とちょっと「違う」と感じたら、それを正当化しようとしないで、自分の心としっかり向き合うようにしてあげてください。
初期症状を無視し続けて、うつ病を発症した者からの小さなお願いです。
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