初めて聞いた、自殺願望ではない「希死念慮」とは?
うつ病になると
消えてしまいたい
いなくなりたい
楽になりたい
色んな理由で、自殺願望がふつふつと湧き出て、自傷行為やリストカットをしてしまうことも。
今回の入院で初めて知った言葉「希死念慮」とは?
希死念慮
死にたい
という気持ちからすれば、自殺願望も希死念慮(きしねんりょ)も変わらないと思います。
決定的に違うのは「死」に理由があるかないか
自殺願望
この状況から逃れたい
病気が回復しないからこのまま生きていたくない
借金で生活が苦しい
いじめから逃れたい
と、よりはっきりとした具体的な願望があり、そこから逃げる手段として「死」を選ぶ。選ばざるを得ない、悲しい結末しか考えられない場合は
自殺願望と考えられています。
希死念慮
希死念慮は「死」に理由などありません。
ただ日常動作のように、死を選んだに過ぎません。
ある日突然、遺書もなく理由もわからず消えた命。それは希死念慮から生まれたかもしれません。
本人も理由もわからず、ただ死にたい気持ちに支配されてしまうのです。
どちらの場合も診察を!
どちらの場合も死が関係していますが、もうひとつ関係しているのは
脳が疲れ果てている
いいかえれば、精神的に弱った状態にある。ということです。
周りの人が気づけるなら、病院への受診を勧めてください。
しかし、だいたいは気づけないことが多いです。本人が心の中に抱え込んでしまっているからです。
どちらの場合も気分転換は必ず必要です。自分自身に心当たりがあるなら、病院の受診と気分転換。
希死念慮の場合は、常に気持ちを支配し続けることが多いので、服薬も必要かもしれません。
そして、希死念慮を忘れるために
眠る
過食
に、はしる場合がありますが、眠るのはよいことですが、本来眠らないといけない夜に眠れないと
ホルモンのバランスが崩れて、さらなる悪循環を生み出しかねません。
そしてもうひとつの過食ですが、人にとって「楽しい欲求」のひとつなので、食べている間は楽しい気持ちになり、希死念慮を忘れることができるかもしれません。
しかし、食べ物をひと通り食べ終わった後の残骸を見て、今度はこんなに食べてしまった…。罪の意識が生まれ、「嘔吐」することにつながりかねません。
それを繰り返すうちに、違う病気「摂食障害」になる恐れもでてきます。
とにかく死にたい!
と、理由があっても、なくてもとにかく精神科を必ず受診してください。
生きている意味は必ずあります。
あなたを必要としている人は必ずいます。
1人で悲しい決断をする前に、病院でその決意を語ってみてください。
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