「消しゴムをくれた女子をすきになった。」8話、一美との別れとけじめ、そして告白

福田は一美に内緒でさとみと会っていた。しかし、そのままではいけないことも分かっていた。

 

そんな時、いつもの板倉と森とたこ焼きならぬ、たこが高いからと、いかを入れていか焼きをしていた。

 

そこにさとみからの着信があったことで、福田が一美を裏切っていたことを知られてしまった。

 

一美との別れを決意する

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福田を追いかけて、板倉と森が公園まで来た。そこで福田は転んでしまった。

 

そして、自分は一美と付き合っていながら、さとみともあっていた最低な男だと自分を非難した。

 

しかし、板倉たちは手を差し出して、「それでもお前を俺たちは見捨てたりしない」

 

と、起こしてくれた。そして福田は決意した。きちんとけじめをつけるため、一美のことは好きだが、

 

さとみへの思いも断ち切れない。だから、一美ときちんと別れてから、さとみにもう一度告白すると決めた。

 

そして、一美に話しをしようとするが、一美は何かと理由をつけて福田をさけていた。

 

友達と会うとか、バイトがあるとか、そして、待ち伏せをして話しをしようとしても

 

「これから授業があるから」というので、「待っている」と言っても話しをさせてもらえなかった。

 

やっと、一美が家に来て話しをすることができたが、一美から「私に内緒でほかの女の子と会ってるの知ってる」

 

「でも、全部許すから今まで通りでいよう」と先に言われてしまった。福田は別れをなかなかきりだせないまま

 

一美の話に流されそうになったが、やっぱり別れよう。とやっということができた。

 

一美は何も言わず荷物を詰めて、穴があいている靴下をいつもはいている福田に、「後悔させてやる！」

 

と、新しい靴下を投げて部屋を出ていった。すぐさま板倉たちに分かれたことを報告して、福田は泣いた。

 

 

さとみに告白を決意する

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福田は何もやる気が起きないまま、部屋に閉じこもっていた。そこに板倉たちが

 

「夏がおわっちまうぞ！」とやってきた。そして、何もやる気がない福田をみて、森は

 

「野々村さんは告白してきたぞ」といった。前に福田にバイト中、恋愛経験０の野々村さんが

 

「私、森さんが好きです」と打ち明けてきた。それを彼女は実行したのだ。しかし、森は断ったという。

 

それでも「野々村さんはかっこよかった」と言った。振られても「好きでいていいですか？」

 

と、言ってきたのだ。それを聞いて福田は部屋を飛び出し、以前に捨てた消しゴムを拾いに、

 

公園にある小川に入って行った。知らない人たちと板倉たちが見守る中、手探りで底をあさる。

 

消しゴムを見つけた。その喜びの勢いでさとみに電話すると、男が電話に出た。「さとみ今、ハンバーグこねてるから」

 

 

やっとの思いでさとみに告白する

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あの後、さとみから電話があったのか、福田はさとみと会うことができた。あの時電話に出たのは弟。

 

と、言っても自分のスマホが鳴っているからと、弟が出るのか！？と突っ込むと、

 

「だって、ハンバーグつくってたから、電話がべたべたになっちゃうでしょ。」とさとみらしい返事が返ってきた。

 

そして、福田は「今彼氏いるの？」と聞くと、ちょうどこの間電車であった時が、彼と別れたばかりだった。と答えた。

 

福田は「俺も彼女と別れた」と、少し間をおいて「俺やっぱり伊藤が好きだ」と告白した。

 

でも、さとみは「ごめんなさい」と断った。すると福田はスマホの画面を見せて、さとみの連絡先を消去した。

 

「2度目は偶然でも、3度目にまた会えればそれは奇跡だから、奇跡をおこすから」といった。

 

板倉から励まされたときの言葉を、そのままさとみに自分がいったことのように話した。

 

すると、さとみはわかった。というようなそぶりでスマホを出し、さとみも福田の連絡先を消した。

 

「伊藤まで消すことないのに・・・。」と完全に撃沈した福田を見て、「だって、3度目は奇跡なんでしょ？」

 

というさとみに、笑顔で返すしかなかった。奇跡が起きるまであと6年かかるとも知らずに。

 

 

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