「イチケイのカラスになりなさい」みちおの言葉の真意とは!?ドラマ「イチケイのカラス」

ずっと気にかかっていることがある。それは板間千鶴がイチケイに来た時に、みちおが「イチケイのカラスになりなさい

 

と、言った言葉。4話で妹が上京してきたとき、千鶴は意味が分からなかったが、妹は「カラス」の伝説を知っていた。

 

改めて「イチケイのカラスになりなさい」の意味について振り返ってみたいと思う。

カラスの神話

この画像からは少しわかりにくいかもしれないが、この「カラス」は3本足になっている。

 

わかる人にはわかるかもしれない。サッカーの日本代表のトレードマークもこの「カラス」だ。

 

呼び名は「やたがらす」熊野神社に使える神の使いとされている。まったくの余談だが、うちの父が孫にヤタガラスのぬいぐるみを買ってきた。

 

日本代表のユニフォームを着たカラスは、当時の100㎝ちょっとの子供の身長を超えていた。今もなお廊下に転がり、わが家を見守っているのか!?

 

日本のサッカーチームのシンボルになったのは、意外に歴史が古く「昭和6年」とされている。

 

それは、天武天皇が熊野で蹴鞠をすることが好きで、ボールに関連した伝説から、ボールをゴールに導くように。

 

という願いの元にシンボルとなったとされているが、本来は中国の古事「陰陽五行説」に由来されたといわれている。

 

太陽に棲む「カラス」だが、二は陰、三が陽を表し、一が太陽を表す。そのため「三本足」の方が太陽を象徴する「カラス」にふさわしい。ということだ。

ドラマの意味は?

裁判関連のドラマでは、よく「天秤を持つ女神」の像が映し出される。今回も法廷のロビーシーがいくつかあるので映ったと思う。

 

天秤は「公平」を指し示すシンボルとされているので、裁判所の良く見える場所に像が飾られている。

 

しかし、みちおは「天秤を持つ女神」ではなく、「カラス」になりなさい。と千鶴に言っている。確か、どこかのふるさと納税の返礼品で

 

大きな包みだったので、千鶴に開封を手伝ってもらうと、黄色のバックに黒い三本足のカラスが描かれた絵が出てきた時だ。

 

伝説は様々あり、各地に壁画も残されていることから、古くから「やたがらす」は日本人に親しまれてきたのだろう。

 

そして、そのどれもが「日本神話」に基づくものである。「カラス」は神武天皇を今の奈良県橿原市に導いたとされている。

 

それはかつて、「東征」において、神武天皇はカラスとは違う道をたどろうとしていた。しかし、カラスの導きにより、

 

遠回りをして東から西へ向かって、太陽を背にして攻め入ったため大和朝廷を開くきっかけとなった。

 

それは天照大神が西から東へ、太陽へ向かって攻め入り敗北を期したため、カラスは判断を変えたのだ。それにより、神武天皇を正しい道へ導いた。

 

それを考えると、みちおの「イチケイのカラスになれ」は、決して書面だけの判断で【判決】を誤り被告人を間違った道に進ませるな。

 

と、言いたいのではないだろうか!?確かにイチケイに来たばかりの千鶴は、案件を300件と自分に課し、とにかく書面に目を通し判決を下していた。

 

しかし、みちおの法廷での姿をみて、少しでも「引っかかる点」があるなら、しっかりと調べる。それにより【物事の真実】が見えてくる。

 

これは、決して「書面」からは見えない真実の姿。すなわち【冤罪】を生むきっかけをしっかりと見極め、正しい道に被告を導く「カラス」になれ。

 

ということではないのだろうか・・・。今のところ徐々に、みちおの考え方に傾きつつある千鶴。本当にイチケイの処理速度を速めるだけに来たのか、

 

イチケイで【冤罪】を生まない裁判を学びに来たのか・・・。そろそろはっきりしてきそうですね。

 

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