あの子はどこに行ったんだろう…?
少し前のブログにも書いた「帰りたい」と泣き叫んでいた子を2日くらいみていない。
昨日か、一昨日、鍵付きの扉の向こうで泣き叫んでいたのは、シルエットからあの女の子だと思う。
いつも、ナースステーションの前のテーブルで塗り絵などしてすごしていた。そんな姿をみない。
彼女の行き先
私のいる病院はなんだか色々分かれている。
1階は痴呆患者の入院施設で、2階は閉鎖病棟で、患者に自由はなく、すべて許可をもらい部屋から出してもらうらしい。
その病棟から移ってきた人に話しを聞いたら、常に誰かが叫んでて、騒がしいらしい…。
幻聴や幻覚症状の強い人がいるのかもしれない。
そして、私のいる3階には2つ病院があるが、片方はセキュリティが厳しく、一般に入ることはできない。
長期入院患者でも、症状の強い方が入院しているのかな…?
4階にも病棟がある。急性患者とあるので、突然暴れ出したり、自殺未遂したなどの重篤性のあるひとがまず入るのかな…。
おそらくそこもセキュリティがかかっていて、簡単に入れないと思う。
私がいる病棟は、唯一入り口にセキュリティもなく、お見舞いも比較的多い病棟だと思う。
私のように「静養目的」で、危険性のない患者が多いからか、とても静かな病棟です。
きっと、不眠症の改善などでも入院している人もいるとおもいます。
自由な病棟にある閉鎖空間
この病棟の人は、売店での買い物や、近くの散歩コースも自由だけど、4部屋かな?
閉鎖病棟がある。管理個室と呼ばれるらしいが、精神的にすごく不安定だったり、看護師の目を盗んでひどい自傷行為を繰り返す場合はこの病室に入るんだろう。
「帰りたい!」
と泣き叫んでいた女の子が、さっきお風呂をでて、個室に続く扉へ入って行くのを見た。
そのあと、看護師がぞろぞろと彼女のもといた病室からでてきた。
精神面が不安定なため、常に看護師が見える管理個室に引っ越したのではないだろうか…
それで、手の空いた看護師で荷物の移動をしていたのだろうか…。
きっと管理個室にはいったら、早々直ぐにはでてこれない。
彼女はよく、ナースステーションのカウンターで看護師に相談をしていた。
「私はここにいて、なんの役に立っているのか?どうして生きているのか?このさきがとても不安」
特に、盗み聞きしたわけではなく、頓服薬をもらいにいっても、データとの照らし合わせが必要なので
すぐに薬が出てこないので、隣にいて聞こえてしまった。
そんな思いが彼女を締め付けていたから、徐々にあふれ、一気に許容量をオーバーしてしまったんだろうか…。
少しでも早く彼女が管理個室から出て来れますように…。
と、いいながら、1カ月の予定で入院した私も、なんだかんだで退院まで、2ヵ月はかかりそう…。
精神病院は簡単に入院できても、なかなか退院は難しいです。
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