発達障害に分類される「言語障害」とはどのような特徴があるのか?

発達障害のなかでも、「言語障害」は知的レベルも伴わず、普通に学習もできるため「発達障害」ということを見過ごされがちです。

しかし、そのままにしておくと、子供自身が将来職に就くときに困難が伴ったり

悩みふさぎ込んだり。という原因にもなりかねません。

今回は、発達障害のなかの「言語障害」についてみていきます。

 

言語障害の特徴とは!?

 

言語障害とは、漢字で分かる通り「言語」について障害があります。

すなわち「話すこと」について障害を持っています。

しかし、言葉の発達は人それぞれなので、言葉の出が早い子遅い子がいます。

 

まず言語障害に分類される障害を上げます。

 

発音

話し方

音声

表現

理解

 

これらが言語障害と分類されていますが、やはりこれだけが「障害」と認定されるのであれば

親は「見過ごしてしまいがち」になりかねません。

 

それぞれの障害を細かくみていくと・・・

 

発音

構音障害

言葉をうまく作り出せない、発音できない

原因

聴覚の問題

口の中の運動障害の問題

発音に関係するどこかの構造が奇形である

 

吃音症

言葉がスムーズに出てこない

症状

同じ言葉が同時に何度も発音される

発音したくてもできない無音状態になる

言葉の頭の文字を伸ばしてしまう

 

痙攣性発声障害

症状

声がかすれる

声が震える

のどに物が詰まった感じで発音できない

 

原因

この痙攣性発声障害については原因は不明です。

耳鼻咽喉科などを受診しても「ストレス」と診断されることが多いようです。

生まれつきの症状ではなく、ある程度成長した段階で発症するのも特徴のひとつです。

 

何らかの原因で起こる言葉の障害

 

人は日常生活の中で、思いもよらない事故に遭遇することがあります。

その事故がもし「脳に損傷」を与えた場合、けがなどが完治しても、脳に障害が残り

言葉への障害につながることがあります。

 

失語症

高次脳機能障害

 

などが、それにあたります。脳の言葉をつかさどる部分に損傷があるために

言葉が分かっていても出てこなかったり、言葉自体が分からなくなることが多いようです。

 

治療について

言語に関わる障害だけの場合は、「知的レベル」は一般的なので、リハビリを受けることで

障害とうまく向き合う術を身に着けることができるようになります。

しかし、将来的に職に就いたときに「不安」が伴う場合などは、発達障害として

「障害者枠」での就職も可能となります。

 

どの障害もそうですが、早期に親や周りの大人が異変に気付き、それ相応の訓練=療育を受けていくことが

子どもにとっては一番大切なことになります。

特に「言語障害」の場合は、リハビリや、どんなシチュエーションでどんな症状がでるか。

など、子供自身が自分で理解して、対応していくことで、生活に支障がないレベルまで持っていくことができるかもしれません。

 

まとめ

 

以前、「吃音症害」の男性が就職する特集をニュースで見ました。

彼は「吃音症害」があるけれど、人が好きなので「営業職」に就きたいのですが、

吃音症害のために、うまく話すことができず、100社面接を受けてすべて落ちたそうです。

 

現在は「営業職」ではなく、社内でのデータ管理などの仕事についているそうですが

「営業職」へのあこがれは消えないようです。そんな時彼の脳裏に浮かんだのは一人の友人でした。

彼は片耳が難聴のため、補聴器を付けていますが、その他の障害はありません。

しかし、「障害者手帳」を取得することにより、希望の職へ「障害者枠」で採用がすんなりと決まりました。

 

吃音症の彼は家族へ「手帳を取得したい」と意思表示をしますが、その時の母親の言葉が私は忘れられません。

「吃音があるからってだけで障害者にならなくてもいい」

それは親のエゴではないでしょうか!?吃音症はしっかりと「発達障害」に認定されている障害です。

彼は手帳を取得していないだけで、現実には「障害者」なのです。

 

彼の目標としては「障害者手帳」を取得し、障害者枠で、希望の職に就き

仕事に慣れると同時に、吃音のリハビリも行い、いずれはその職で、通常枠で採用されたい。

というビジョンをしっかり持っていました。そして、すでに吃音のリハビリにも通っていました。

 

子どもの思いを、親のエゴで潰しているようでなんだかもやっとする特集でした。

実は、その特集は半年前と、後で放送されたのですが、半年後も母親は同じことを言っていたので

きっと親の意見としてはずっとかわらないのでしょうね。

 

 

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