日高は入れ替わりの全てを知っていた?「天国の地獄」第4話

日高はまたしても、彩子になった後も凶悪殺人を犯してしまった。しかし特に悪びれる様子もない。

 

そして今までと同様に、殺害現場はきれいに清掃されており、証拠は何一つ見つからない。

 

ただ1つ被害者の手のひらにつけられたマークだけ。すべての連続殺人に共通している事だった。

 

コンテンツ

事件をデータベース化

彩子は自ら買って出て、今までの事件を全てデータベースにすることを申し出た。ほんのささいな証拠も記録として残すことにした。

 

その手伝いは、もちろん相棒である八巻も行うことになった。しかし八巻には今までの行動から、自分が既に入れ替わりに気づいていることを

 

日高は勘づいているとわかっていた。そこで彩子に電話をかけ、これ以上の協力はしないと電話を一方的に切った。

 

そんな記録を残している最中、上司が被害者の手のひらにあるマークについて彩子の意見を求めてきた。

 

彩子は今はネット社会なので、こういった情報をすぐに拡散し、真似する人もいるのではないでしょうか。と答えた。

 

つまり、この殺人事件に関連性はなく、単なる偶然であると言うことを言いたかったのかもしれない。

 

 

しかしもう1人、彩子と日高の入れ替わりに気づいている人物がいた。それはセクハラ上司河原だった。

 

2人にとって河原は邪魔だった。河原をなんとか排除する方法は無いかと、お互いに考えた。そこで日高になった彩子がある方法を実践した。

 

それにより、河原が今までしてきたことが上司に全てばれてしまい、捜査線の第一線からは外れることになった

 

河原が今まで、数々の手柄を上げてきたのは、ある不正を行っていたからだった。それを日高なった彩子はが暴いた。

 

 

証拠動画

方法はいたって簡単だった。なぜなら実行してもらう相手が、外国人労働者だったからだ。

 

彩子からの情報で、まもなく外国人労働者の労働ビザが切れることを知った。そこで今までより給料の良い新しい労働先を紹介

 

ピザも3年間有効なものを発行することを約束した。その上で、男性に動画を撮影することをお願いした。

 

おそらく紹介した労働先などは、日高からの提案で、彩子が実際に紹介したのだろう。

 

 

河原は、証人となる外国人男性に事情を聞くことを事前に話に行った。その時に彩子の写真を見せてこの人と言え!」と伝えていた。

 

そして同時に、何枚か10,000円札は彼に渡そうとしていた。つまり手柄を上げるために相手に金をつかませるのだ。

 

それにうなずく男性だったが、実は胸ポケットにスマホが入っており、そのレンズは河原を捉えていた

 

つまり河原が、お金を使って男性を買収していたことが、上司にばれてしまった。

 

お金に困っていることに目をつけて、見かけた犯人は彩子だと証言しろと迫っている動画が警察内部に流れた

 

今までの河原の手柄が、どのようにあげられたか知っている彩子だからこそ、今回も同じ手段であると考えて、先回りして協力を仰いでいた。

 

結果的に、河原の悪行が上層部にばれてしまい、第一線から外されることになった。それは2人にとって好都合だった。

 

彩子の疑問

中身は彩子だが、周りの人間たちは「日高」として接してくる。そのたびに彩子の中にある疑問が大きくなってきた。

 

本当は、日高は殺人を犯したくて犯しているのではなく誰かに指示をされて殺人をしているのではないか。

 

もしくは、大切な誰かをかばって、その人のために凶悪な殺人を犯しているのではないだろうか。

 

日高になりきるたびに、彩子は日高が自分を知る日高ではないと思い知らされる。そして妹と接するとさらに疑問は大きくなる。

 

 

まだ学生時代だった日高だが、近所に住む足の悪い老人の代わりに、様々な手伝いをしていた。

 

しかし、日高が風邪をひき熱を出して寝込んだ時、その日に限って老人は階段から足を滑らして転落死してしまった。

 

そして日高それは今も悔やんでいると言う。困っている老人を助ける。そんな優しさは日高にあるとは思えなかった。

 

だからこそ、妹に尋ねた「ほんとに寝込んでた?」と聞くと誰も部屋に入ってくるなと言って、その日は1歩も家から出なかった。と返事が返ってきた。

 

一瞬日高の人の良さに惹かれるものがあったが、さらに一瞬にして日高への疑いが強くなった。

 

日高その時は本当は部屋にいなかったのではないか。そして老人を殺害したのは日高ではないのか。

 

日高のつぶやき

お風呂に入りながら、日高は鏡に数字を書いていた。今まで殺害した被害者に共通する数字。

 

今回は4「四方」を殺害した。その前には名前の中に2が入っていた。日高がつぶやいた「次は誰なんだろう

 

そう日高が行っている連続殺人は、数字に基づいて行われている。そしてそれは誰かから指示をされているのだ。

 

数字なので1から0まであるが、苗字や名前にその数字が含まれているものが殺害される。そしてその誰もが成功者であること。

 

日高は1人で犯行に及んでいないと言うこと。指示され犯行をし、指示したものをかばっているということが見えてきた。

 

 

同じ頃彩子も日高の人柄に触れて、同じことを思っていた。日高は自分の意思で殺害してるのではなく、誰かに指示をされているのではないか?

 

偶然にも、2人が電話をしているときに、あの歩道橋でニアミスをしていた。日高は歩道橋の上に、彩子は下の道路上にいた。

 

本当のことを話してほしいと言う彩子に、日高無情にも電話を切ってしまった。

 

そしてその会話の中で、彩子が「私たちは2人で1つの体を共有している」と言うようなことを言った時に、

 

日高は気になることを言った。それは「だからあなただったんですね」それはまるで、自分が誰かと入れ替わることを事前に知っていた様子だった。

 

だからあの満月の日に、あの歩道橋にいたのではないだろうか。そして彩子と出会い入れ替わることになった。

 

日高は全てを理解し、殺人犯となり、あの日歩道橋で誰かと入れ替わることを前もって知っていた。

 

日高の裏にいる黒幕とは誰なのか…?

 

そして、彩子は凶悪な犯行重ねる日高の人柄について、その中にある本当の姿に惹かれ始めていた。

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