池脇千鶴主演「その女、ジルバ」初めてのダンスレッスンは「ジルバ」
アララは翌日から、ダンスの猛特訓に入るという。しかし昼間は新として普通に勤務があるので、
夜になるのが気が重く、お昼もほとんど食べることができなかった。前日、実はスミレが新の後をつけ
怪しげなバーに出入りしている証拠写真を撮って来ていた。
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新のホストはまりは誰のせい?
社内では突然、明るくなりなんだか独り言が増えた新。
そして、定時ぴったりになると、元気よく退社していく新に、社内では「ホストに金を貢いでいる」
という噂まで経ち始め、騒然としていたが、出向してきた課長の前園はその他に任務があった。
「リストラ」社員リストから、その人に退職を迫るという大役!!
しかもそのリストに元恋人の新が含まれている。とても言えそうにない。ましてやホストにハマっていたら
お金が無くなり、新は底なし沼に落ちてしまう・・・。
言えるわけないよ・・・。と、前園はスマホの隠しフォルダーにあったのか
新と付き合っていたころの、「カワイイ新」の写真を見て、ひとり微笑んでいた。
しかし、リストラの情報をスミレはいち早く察知し、前園に早くリストラ勧告すべきだと
みかの前で口走ってしまう。みかと前園は同期入社だが、前園が上司に取り入ったため、みかが昇進するチャンスを
前園がつかんで、みかは倉庫に回された。という因縁がある。そんなリストラ候補に新がいるなんて、みかも驚きを隠せなかった。
初めてのダンスレッスン
アララは「早退届」を前園に提出し、急いでお店に向かった。開店まえにダンスのレッスンなのだ。
お店に付くと見たこともない若い女性。マスターに「ねぇ、幸吉ちゃん!」と甘えるその姿にびっくりするが
みんなに「孫」だよ。と言われ、アララは思わず「マスターは天涯孤独の身かと勝手に・・・」
と、孫がいることに驚いたが、ダンスのインストラクターをしている孫に「ジルバ」をおそわることになった。
アララは、ジルバはママの名前で、ダンスのジャンルだと知らずに驚いたが、マスターの孫の言うままにレッスンを受け
次はマスター相手に踊ることになった。身を任せることの「楽しさ」に目覚めたジルバは、
運動はまるでためだった自分が嘘のようで、とても楽しくなってしまった。
しかし、なかなか体に応えることを、よく先輩たちはやっているんだな。とつぶやくと
「ダンスホール」だった時代のアルバムを見せてくれた。
そして、くじらママが一言「私とマスターは戦争孤児、ジルバに助けられたの」
と、過去をぽつりと語った。
お客と初めてのダンス
アララはダンスがこんなに楽しいとは知らなかった。そこで先日うまく踊れなかったお詫びに同じお客さんに自ら相手をお願いした。
軽い身のこなしに、完璧なステップ。アララはまるで別人となり、ホールでキラキラと輝いていた。
アララもそんな自分が心から楽しいと思えた。本当に素敵な場所に巡り合えたことに感謝していた。
しかし、もっと感謝すべきは「給料日」、これはジルバの方針で、月末に一人ずつマスターから
手書きの封筒で【手渡し】でもらうのが恒例となっており、アララは思わずうれしくて泣いてしまった。
「銀行振り込み」が当たり前となった今、こうして自分が働いたお金を直接封筒でわたされる。
それがこんなにうれしいことだと知らなかった。アララは給料袋を見ながらジルバママに感謝しながら、涙を流した。
そして、そのお給料で久しぶりに自分へのご褒美を買った。新しいワンピースと靴。
翌日それで出社した新はとても驚かれてしまった。そして徒歩で出社したことも驚かれた。
ダンスという存在、ジルバという存在が新を確実に変え始めていた。
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