明らかになるジルバの人生と、アララとして生きる決意「その女、ジルバ」7話

年末の大掃除をマスターとしていたアララ。クリスマスの日貸し切りで入れなかった男性が来た。

 

しかし、マスターの様子が一変し「あの時の坊主だろ!!帰れ!!」と追い返そうとした。

 

しかし、「ジルバさんについてお聞きしたい」という男性は店に入り、マスターはジルバから教わったカクテルを提供した。

 

 

コンテンツ

男性の正体


男性は父の仕事の関係で、日本とブラジルを行ったり来たりする生活の中で、ブラジルである男性に言われた。

 

「日本へ行ったらジルバに会いに行け!!」と。だからジルバを探しこのバーにたどり着いたのだ。

 

しかし、ジルバもういないとマスターに教えられると残念そうな顔をしたが、そこに「チーママ」が毎年の恒例かお節を持ってきた。

 

男性が「初めて会ったのは子供の頃でしたが、日本は戦争に勝った!!と酔いつぶれて叫んでいました」

 

と、言うのを聞き、チーママは「勝ち組の残党ね。」とつぶやいた。日本から移民した人たちには「日本敗戦」がうまく伝わらず

 

中には「日本が戦争に勝利した」と書いたビラを信じる者がいた。それが【勝ち組】、いずれ日本の迎えが来ると待ち続けている。

 

そして、知識人たちは「敗戦」を信じた。それが【負け組】そして、なけなしのお金をはたき、日本へ帰国する者もいた。

 

 

しかし、ジルバは生前彼を見て、その口にした男性の名前を聞くと彼を追い返してしまったのだ。それは、ジルバが生涯憎んだ男だった。

 

晩年病床に伏せたジルバが、マスターに教えてくれた。日本が敗戦した時、夫の兄(義兄)にお金を全部騙し取られた。

 

そして、何とか船に乗ったものの船上で、夫と、子供の2人が相次いで亡くなり、見知らぬ祖国日本に来たジルバは

 

一文無しで、身寄りもいなかった。そこから這い上がり、ダンスホールを開店するまでになったが、

 

彼女は一生義兄を許せないまま亡くなったのだ。だからマスターは彼を見て追い返そうとしていた。

 

 

チーママから聞くジルバ

今となっては、ジルバを知る者はこの店の者だけ。彼はそんなジルバの人生を「本にしたい」と話しを聞きに来た。

 

そこでチーママが夜中まで、ジルバが日本でどう過ごしていたのかを話して聞かせていた。

 

そして、一緒に帰ることになったアララ。男性は白浜と名乗った。年明けにまたブラジルへ行き、男性を探すという。

 

そして、アララに渡したかったと1冊の写真集を渡してくれた。彼が作成したのだろうか・・・。戦時中の移民の姿が収められた本だった。

 

そして、「除夜の鐘」を聞き、彼は【祖国がない】と言っていた。ジルバと同じように彼も祖国がないのだ。

 

 

年が明け、サプライズで弟の店へ行くと、大盛況だった。甥っ子も両親も手伝い、それでも人手が足りない。

 

そこで、新はひかるにエプロンを借りて、店の手伝いを始めた。その新の変化に両親は驚いた。

 

しかも、手慣れた接客。何かあると思っていたが、帰宅して「バー」で働いていることを告げると、

 

母親は激怒し、話しを聞いてくれなくなった。ひかるから「いきなり話すからだよ」と注意されたが、

 

父だけは理解してくれた。「新が笑顔でいられるなら、それが一番いい。もしダメになっても帰ってこればいい」

 

ちょっとした新年の休暇はあっという間に終わり、ひかるが震災の時からたくましく再起した様子を目の当たりにし、

 

新は決意をした!!「アララになる!!」

 

 

マスタ―達に打ち明ける

会社が始まり、スミレちゃんは変わっていた。クリスマスの日お店のお客さんと付き合うことになり、

 

孤児院育ちで、「愛」を知らないスミレが愛を初めて知り、すべてがときめいて世界が見えていた。

 

そして、新も新しい決心をしたので、気持ちは晴れやかだった。後はマスターたちにお願いするだけ。

 

夜お店へ出勤すると、みんなが自分の事を待っていてくれた。自分の「家」だと思える。

 

そして何より【おかえり】とみんなが迎えてくれる。やっぱりこのお店で働きたい!!

 

 

店が終わり、マスターとくじらママに「この店の子にしてください!!」と頭を下げるアララ。

 

くじらママは「私が(うちの専属になっちゃいなさいよ)余計な事をいったからかしらね・・・。」

 

マスターは「これから30年続ける自信はあるか?」「はい」と答えたものの、「出来るところまでやります!!」

 

と、会社を辞めて、「ジャック&ローズ」にすべてをささげることにした。ジルバが残したこの店を残していきたい。

 

 

感想

ジルバの人生はとても波乱に満ち、簡単には語れない人生です。原作では登場しない「チーママ」がいることに

不思議な気持ちでしたが、ここに来てその存在の意味が分かりました。そしてチーママが【小説家】ということも。

話せばおそらく何週間もかかる話しを、小説家ならではの力で数時間で白浜に話して聞かせる。

そんなシーンを盛り込むために、チーママはいたのではないでしょうか!?本来なら、少しずつくじらママから少しずつ語られる話しを

チーママが白浜にした。それが「本になる」というためにドラマ独自のキャラクターだったんだと思います。

 

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