それぞれの人生の岐路に立つ3人のそれぞれの思い「その女、ジルバ」5話
なんとかリストラから逃れることができたスミレ。しかし、その一方で同年代の2人、新とみかにも心境の変化が起きていた。
中でもみかは島根県にいる実家の母が気になっていた。母子家庭で育ちながらも経済学部まで出してくれた母。
そんな母のそばにいたいと思い始めていた。そこで自ら「退職届」を提出した。
コンテンツ
同期の課長
本社から出向してきた課長の「前園」はみかの同期。みかの出世コースに割って入り
前園は昇進し、みかは倉庫へ出向になってしまった。対照的な2人だが【同期】というつながりもあり
前園はみかの決断に何も言えなかった。新もスミレもみかの決断には何も言えなかった。
でも、「40歳だと色々考える」と言われると、他人事ではない。40代で独身。力仕事もいつまでもできるわけではない。
ジャック&ローズでみかの新しい人生の出発を祝うことになった。
酸いも甘いも味わ尽くしてきた、バーのホステス達。彼女たちはまだまだ若い3人の思いにそっと寄り添っていた。
その後、新の部屋で飲みなおす3人。少し前までこんな風に3人でお酒を飲むなんて考えられなかった。
でも、今は3人ともがなくてはならない友達だ。そして、それぞれに同じような悩みを持っている。
新の人生は?
新は弟のひかるには本当の事を打ち明けたが、両親には言えないまま時は過ぎていた。
決まりかけた結婚も婚約者(前園)の浮気で破談となり、アパレルでは年齢が行き過ぎているという理由で
店舗に立つことさえ許されず、系列の物流倉庫で荷詰めの日々。そして夜はホステス。
そんな自分は、みかちゃんのように「思い切った決断」もできないまま時間だけが過ぎているように思えた。
そして、店に飾ってある「ジルバ」の写真を眺めていた。もっと今より大変な時代に生きた彼女なら
今の自分になんて声をかけてくれるんだろう・・・。
くじらママと、マスターはそんなアララの気持ちを察していたのか、不意に「この店の専属になっていいわよ」
と、言ってくれた。マスターも突然の同意を求められたが「もちろん!!」と答えた。
それもそうだ。この店は「高齢者」が売りのバーだが、くじらママを筆頭に70歳過ぎてもなお
ダンスをしたり、お客をもてなしたり・・・。それこそいつまでできるかわからない。
ただ、「ジルバ」のお店を守るために必死でここまで来たのだ。
アララが店を継ぐ!?
アララにとっては悪い話しではないかもしれない。いつまでも物流倉庫にしがみつくより
毎日ここに出勤して、仕事に疲れた人々を癒す空間を作る。それは「ジルバ」が目指した店づくりなのではないだろうか!?
最初にくじらママが「ジルバに似てるわね」と言っていた。その言葉は嘘ではなかったのかもしれない。
アララが常連客をもてなす気持ちは、ジルバがお客をもてなす気持ちと同じなのではないだろうか。
だからこそ、小さなお店だがくじらママは、アララに「専属」提案をしたのだ。
専属になるということは、店のすべてを任されることになるだろう。年の行ったマスターに危険な電球交換はさせられないだろうし
料理だって、年をとれば味覚が変わってくる。その前に「ジルバの味」を受け継ぐ者が今のこの店に必要なのかもしれない。
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