「Night Doctor」9話、急変した心美と、ドナー登録への思い。
深夜の救急の時、深沢の妹である心美の体調が急変した。すぐにオペが必要な状態だった。
先日、彼と美月とダブルデートをして外出を楽しんだばかり。そしてまもなく退院を迎えようとしていた。
そんな矢先に、再びオペをしたことで退院することが難しくなってしまった。しかし兄妹は違う事で揉めていた。
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臓器提供のドナーになりたい
深沢妹のためにしばらく仕事を休むことになった。周りの医師たちは2人だけの家族だから仕方がないと、深沢の休暇を一生懸命埋めていた。
そして美月の提案で、心美ちゃんのお見舞いに行くことにしたが、みんながそれに反対した。しかし美月は、「他に家族がいない場合、誰かがいるって嬉しいことだよ」
美月は母を突然失っており、父は遠くにいるため、今倒れたとしても頼れる家族はいない。そんな思いもあって深沢を励ましたいと言う気持ちがあったのだろう。
みんなはその言葉を聞いて、「おせっかい」と思ったが賛成して、翌日仕事が始まる前に5人で病室に行くことにした。
桜庭は、自分が入退院を繰り返した経験があるため、長期入院のための暇つぶしグッズをたくさん持っていた。しかし病室につくと2人が言い争う声が聞こえた。
どうして言い争っているのか聞いてみると、心美は自分が亡くなった後に臓器提供のためドナー登録カードにサインをお願いしたかった。
しかし兄としては、亡くなった妹の体を切り刻まれるような気持ちがして、未成年の保護者としてのサインをする事はできなかった。
今まで散々手術でメスを入れてきた体に、亡くなった後までメスを入れる必要はないと考えていたのだ。
そして、その臓器を提供された人が、そこまでして生きる意味が深沢には理解できなかった。そこで5人は兄妹の問題だからと病室を後にした。
しかし美月は、母が亡くなった際ドナー登録のカードを持っていたため、母の気持ちを尊重して真相を提供した家族として、
桜庭は心臓が生まれつき弱く、幼い頃から入退院を繰り返し、心臓移植を受けたことで、今も生きていること。そんな思いがそれぞれにあり複雑だった。
お互いの事情を知っているのは成瀬だけだった。だからこそ桜庭に「お前が今生きていることを、何も悪いと思う必要は無い」と声をかけた。
すれ違っていく兄妹の思い
深沢ではどうしても妹の気持ちが理解できなかった。生きている間にこんなに苦しい思いをしたのに、亡くなった後も臓器提供するなんて言う事は考えられなかった。
そして深沢が1番納得いかなかったのは、妹がドナー登録をすることで、生きることを諦めていると思ったことだった。
しかし心美は、自分がドナー登録することで、今までたくさんの人に命を助けてもらった。その恩返しができるカードを残すことで、
自分がこれから胸を張って生きていけると言う、前向きな姿勢の表れだった。しかしそれを説明しても兄には理解してもらえなかった。
深沢は、美月の言うことなら聞いてくれるかもしれないと思い、説得を頼んだ。しかし美月から返ってきた言葉は意外な言葉だった。
「ごめん、それは私にはできない」なぜならドナー提供した家族として、心美ちゃんの気持ちを理解していたからだ。
ついに心美は「サインしてくれるまで、もう病室に来ないでほしい」と兄を拒絶してしまった。そこまでしてなぜドナーカードを作らなければいけないのか、
深沢にとっては理解が難しい問題だった。そして仕事ではないけれどNight Doctorの医務室にいた。そこに休憩に来た桜庭。
彼は自分が心臓移植を受けて助かったことを、初めて深沢に打ち明けた。そして妹がドナー提供者になりたいのは「自分のためだ」と言った。
しかし深沢はその言葉を取り違え、自分が妹の体をこれ以上傷つけられるのは嫌だから、サインしたくない!と怒りだした。
深沢の勘違いに気づき、桜庭は深沢が落ち着いたところを見計らって、「自分ためと言うのは心美ちゃんのことだよ」と諭した。
自分が入退院を繰り返してきた時、多くの人に助けてもらった。その後ろめたい気持ちを背負ったまま生きていくのが辛い。でもドナー登録することで、
いつか自分が亡くなった時、誰かの命を救えるかもしれない。そう思えるだけで気持ちが軽くなる。と言うことを桜庭は言いたかった。
妹の気持ちが理解できた兄
偶然にもNight Doctorには、臓器提供した家族と、臓器提供を受けた本人が在籍していた。そしてこれからドナー登録をしたい妹を持つ兄。
それぞれの気持ちを聞いた深沢は、少しだけ妹の気持ちが理解できたような気がした。かといってサインするまで病室に入って来ないでと言われているので、
心美とちゃんと向き合って話がしたいと、病室へ行き心美としっかりと話をした。すると彼女はしっかりとした意志を持っていた。
そしてドナー提供についても、細かく勉強し自分が病気を持っていても、臓器提供できることをしっかりと学んでいた。
その上で、治療を受けて負い目を感じて生きていくよりも、今後もしかしたら誰かのために役立つかもしれないと思うことで、胸を張って生きていきたい。
と、初めて妹の前向きな気持ちを聞いた。そして深沢すぐに仕事に復帰することにした。なぜならばその日は昼間に現場見学等があったため、
昼前に対応できなかった分が、夜に回ってきていたのだ。深沢姉妹はすぐに現場に戻るように兄に諭した。「お兄ちゃんはお医者さんなんだから」
深沢その言葉を受けて、すぐにNight Doctorの現場に行き、今から復帰することを伝えると、すぐに仕事が回ってきた。
輸血を必要とする患者がいるが、今日はとても忙しく、輸血用の血液を全て使い切ってしまい、血液センターまで取りに行く人がいなかったのだ。
そこで途中から参加した深沢が、急遽血液センターまで「血液パック」を取りにドクターカーで出発した。
そしてすぐに血液バックを取り替え、患者の命を無事に助けることができた。本郷は深沢を褒めた。しかし深沢自分は血液バックを運んだだけだと言った。
しかしその運ばれた血液バックで、助かった命があるのは事実だと本郷は伝えた。血液パックも臓器も誰かが提供してくれたもの。
それで助かる命がある。それを実感した深沢は妹のドナー登録のカードにサインをすることができた。
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