青年裁判の裁判長となった板間。どうする!?「イチケイのカラス」4話

板間が家に帰ると、長崎の実家から妹が来ていた。しばらく東京にいるらしい。

 

どうやらバリへ行って来たらしく、魔よけのお守りだとおかしな飾りをくれた。

 

どうやらみちおと妹は気が合うようで、同じタイミングで「ふるさと納税の返礼品」の魔よけを持ってきた。

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姉の仕事見学

しばらく「姉の仕事ぶりを見たい」と、妹は傍聴席に座り見学していた。

 

しかし、「入間劇場」を楽しみにしている傍聴者からは、【ベルトコンベア裁判】と揶揄されてしまった。

 

淡々と、ただただ誠実に審議を下していく板間の裁判はつまらないという。

 

そんな時1件の「少年犯罪」の事案が入って来た。少年犯罪は慎重に審理しないといけない。

 

 

しかし、少年裁判を経験したことがないという板間に、「いい機会だから」と駒沢も入間も裁判長を勧めた。

 

しかし、弁護士は国選弁護人で法廷中に居眠りするようなやる気ゼロ。

 

検察側も聴取したが、【完全黙秘】で少年は何も話していない。これでは何もわからない。

少年の犯罪

少年は17歳。望月と言う。レジャー施設で働いていたが、退職後に金庫から5千万を盗み

 

繁華街で非常階段から札束を投げ捨てた。しかし回収できたのは「半分」くらい。

 

なぜ彼はお金を盗んだのか!?必要だから盗んだのではないのだろうか!?

 

そして、なぜそれを捨てたのか!?疑問だらけだが、彼が黙秘する以上何も進展しない。

 

判決を下そうとするも、板間は悩んだ。みちおと駒沢のにやりとした顔。「職権を発動します!!」

 

ついに言ってしまった。これは裁判が遅れる最も大きな原因なのに・・・。

 

 

しかし、少年のことを調べると、両親と死別し孤児院で育ったことがわかり、孤児院へ行くと

 

「兄弟のように育った子がいる」という情報を得た。2人いるのだが、3人同じタイミングで孤児院に来て、1つずつ年が違ったので

 

「兄弟の誓い」を立てた女の子と、男の子がいた。女の子はピアノを弾いていた。

 

男の子に話しを聞くも、「あいつとはもう関係ない!!」とそっけなかった。しかしみちおは見逃していなかった。

 

女の子が左手を使わないままピアノを弾いていたことを。そして、地検の調べでも、1年前に望月が働く前に

 

ジェットコースターが事故を起こし、そこに女の子と望月が乗っており女の子は左手に怪我をした事実をつかんだ。

 

しかし、裁判では「無罪」として、何の罪も問われなかった。そこが気になり、当日の望月の動きを片っ端から調べ上げた。

 

すると、朝方板間が、繁華街へ行く前に反対方向へ行き、何か包みを男性に渡していた。

包みの中

あらためて孤児院へ行き、真相を調べる板間たち。女の子は手術すれば完治し、前のようにコンクールで優勝できるレベルまで

 

左手は回復する見込みがあった。しかし、彼女にそのお金はない。そこで年長の望月が、なぜあの事故が「無実」になったのか

 

真相を探るためにバイトとして入り、関係者から真相を弁護士がもみ消した事実をつかんだ。そこでバイトをやめ、お金が動く日を把握し

 

5千万を盗んだ。そして繁華街へ行く前に、300万を包み弟分である少年に託した。

 

そしてわざと目立つ赤衣服に着替え、繁華街で暴れて注意をそらし、自分だけが罪を着るつもりで非常階段からお金をばらまいた。

 

そうすれば、「いくら抜き取ったのか」真相がわからない。やっと事実がわかり裁判は開かれ、実刑3年だが、懲役刑もつけられた。

 

そして、望月の気持ちを救うため、遊園地が費用を惜しみ、点検をしなかったジェットコースターの事故を、過失ではない。

 

と、した弁護士を、みちおの馴染みの弁護士に再度結果をひっくり返してもらうことにした。

 

そうなると、少年たち怪我を負った者達に「慰謝料」が少なくとも入るだろう。

 

そして、法廷や、大人を憎む望月たちのような少年たちは救われるだろう。こうして板間初の「職権」は幕を閉じた。

 

たしてマクベスは「解散」へ向けて本当に動くのか!

 

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